光ファイバーケーブルとは

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光ファイバーケーブルはなぜ、折れやすいのか?

光ファイバーケーブルは折れやすいという話を聞いた方は多いと思いますが、何故折れやすいのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。

光ファイバーケーブルは、髪の毛程の細いガラス管に、光信号を流しインターネットや電話、テレビ等のサービスを提供するための通信用のケーブルです。

この光信号を流すための、ガラス管がとても細く、曲げに弱いため、光ファイバーケーブルは折れやすいです。


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光ファイバーケーブルは、黒い樹脂ゴム製の被膜で覆われています。被膜を裂くと中からガラス管でできた光ファイバーケーブルが出てきます。ガラス管はコアと呼ばれる中心部分とクラッドと呼ばれる外周面で構成されています。

光ファイバーケーブルの仕組み

ファイバー線自体も青や黄色の薄い被膜で覆われていて、実際に端末機につなぐ時は、この青や黄色の被膜をストリッパという専用工具で剥がし、接続用のコネクタやメカニカルスプライス、スリーブ等の接続用の材料を用いつなぎます。

ガラス管の状態では非常に折れやすいので、工事中でも折れることが度々あります。ポキッという感じで折れてしまいます。

屋外の空中を飛ばしている(架空配線と言います。)光ファイバーケーブルには、硬芯という固い針金が付いていて、簡単に切れないようにできています。硬芯は、かなり固い針金のため、宅内側では、配線の邪魔になるため分離できるようになっています。そのため、室内の光ファイバーケーブルは、硬芯のない柔らかい線になっています。

光ファイバーケーブルの仕組み

光ファイバーケーブルは、細いガラス管の中に、光を送ることで、インターネット等の必要な情報を送っています。

光の速度で情報を伝達できるため、インターネットの速度も速いのですが、当然、ロスもあります。細いガラス管の中でも、光がガラス管の端(クラッド)に当たることで、信号の伝達がロスします。折れてしまうと信号は全く伝達されません。

光ファイバーケーブルの取り扱い

光ファイバーケーブルは、曲げに弱く、ひっぱりには比較的強いのが特徴です。

光ファイバーケーブルに指を当て、U字に曲げる程度が限界で、直角にペキッとやると中のガラス管が折れてしまい、補修をしなければいけなくなります。

逆に、ひっぱりにはとても強く、15mくらいの架空配線で、芯線がむき出しの状態でも切れずに耐えている現場がありました。

よく光ファイバーケーブルを折ってしまいがちなのは、掃除機で光ファイバーケーブルをガンガンとカベと掃除機の間で挟んで折れた、踏んづけて折れた等があります。ペットが噛んでも折れてしまうこともあるので、ペットにも注意が必要です。

光ファイバーケーブルのまとめかたも、折れないように円を描くようにしてまとめます。一般的な電源コード等は数字の8の字になるように束ねたりしますが、光ファイバーケーブルでこの束ね方をしてしまうと、折れなくても光の信号がうまく伝達できなくなり、インターネット等の利用ができなくなります。折れてなければ、曲げを緩やかにすれば元に戻ることがほとんどです。


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光ファイバーケーブルの種類

光ファイバーケーブルのガラス管(コア)の材質は、石英ガラスとプラスチック製があり、石英ガラス製の方が伝送性に優れていますが、高価です。個人宅の光ファイバーケーブルは、安価なプラスチック製が使われています。

個人宅に引き込む光ファイバーケーブルは、1芯か2芯です。太さは5mm程度で、外側の被膜は黒い色ですが、室内のカベに白色が多いため、白い光ファイバーケーブルもあります。

光ファイバーケーブルにも多数の種類があり、ファイバー線が、被膜の中に2本や4本入っているタイプも存在します。多芯ケーブルといい、4本タイプはマンション系の光回線の工事に使われます。

電線側では、20芯、40芯、100芯の他、1000芯の光ファイバーケーブルも存在します。

光回線の仕組み

光回線は、ベストエフォート型の通信サービスです。ベストエフォートとは、最大限努力するという意味で、光回線の場合、通信速度を最大限努力するということになります。

ベストエフォート型に対して、通信速度等の品質を保証するサービスのことをギャランティ型といいます。

ベストエフォート型であるため、明確な通信速度は決まっておらず、同じ地域で同じ光回線を利用していても通信速度には差がでてしまいます。

ただ、電話回線を使ったインターネットサービスであるADSLのように、基地局(通信を送る大元)から距離が離れるほど速度が低下する訳ではありません。光ファイバーケーブル自体は、回りの磁気的な要因を受けないため、伝送路間(基地局〜戸建てまで)での速度低下は激しくありません。


光ファイバーケーブルの仕組み

1本の光ファイバーケーブルは、カプラと呼ばれる4本や8本等、多芯がつながった光ファイバーケーブルの部材を使い、1本で32回線まで分けることが出来ます。

FTTHとは

戸建て向け光回線のことをFTTH(Fiber To The Home)と呼びます。日本におけるFTTHサービスはGE-PON方式という技術を使っています。GE-PON方式の意味は、ギガに対応した光回線と捉えてもらえればよいと思います。


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