HOME→カベの中を調べる方法
光回線を引き込む時に、配管があるかどうか、穴あけをする時の注意点等、カベの中を調べる方法を工事の経験を元に解説しています。
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配管は通信線を入れるためのものなので、基本的に電話配線のジャックがあるところに作られています。
電話の親機がカベのジャックとつないでいる状態なら、ジャックが付いているカベのプレート内に配管がある可能性が高いです。
カベのプレートは、前面のフタ部分が6箇所ツメでひっかかっているだけなので、軽く指をかけ、角から前側にひっぱることではずれます。
コンセントやTELジャックは鉄製かプラスチックの枠に固定されており、ビス2本を緩めれば簡単にはずせます。はずした状態なら、カベの中がのぞけるので、配管があるか確認できます。
電話線が、カベの中をぶらぶらしている状態なら、配管がなく、家を建てた時に、直接カベ内に電話線を配線しているため、同じルートで光ファイバーケーブルを通すことはできません。
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穴あけをして光ファイバーケーブルを入線する時には、穴をあける位置に注意しなければなりません。
カベの中の構造は、柱があり、柱と柱の間に間柱、石膏ボードやベニヤ板を柱に貼り付け、カベ内の空洞には断熱材を入れています。
基本的に柱と柱は900mm間隔で建てられており、間柱は450mm間隔です(輸入住宅の2×4やメーターモジュールの家は省く)。斜めに筋かいが入っている時もありますが、筋かいがある所は、3階建ての1階部分に多いです。
柱のある場所のチェック方法は、カベ裏センサーという道具か、カベをノックし、音で判断します。乾いた音なら柱がない所、鈍い音なら柱があると判断できます。
その他、細い針を石膏ボードに挿し、入り具合で柱があるかを調べられる道具もあります。
柱は建物の構造物であるため、穴をあけるわけにはいきませんから、必ずチェックが必要ですが、工事の経験や勘に頼らなければならない時も多々あります。
柱の位置が特定できたなら、次は、実際に穴をあける位置を決めます。光ファイバーケーブルの配線ルートも考えて位置を決めますが、見栄えよりも確実な穴あけ位置にします。
カベの隅に穴をあけることができれば、一番スッキリ配線できますが、隅にドリルを入れるのは、ドリルの大きさが邪魔でまっすぐ穴あけができないうえに、柱同士をつなぐ金具に当たってしまったり、柱に打ちつけてあるアンテナ線や電気のケーブルと接触してしまう危険性があるため、隅からは、50mmほどは離して穴をあけます。
室内ばかり気にしていると外側の様子が分からないので、ちゃんと外側もチェックします。穴をあける位置にエアコンの室外機があり、そのままドリルが室外機を貫通した経験もあります。また、後付けの太陽光パネルの電気ケーブルが、外壁のカベに配線されていて、丁度穴をあける位置に当たってしまうかもしれません。
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