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LANケーブルはパソコンと光回線の機器をつなぐためのケーブルで、家電量販店やホームセンター等で市販品も売っています。光回線の工事の時のLAN配線は、LANケーブル配管に通す配線方法がほとんどです。
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LANケーブルはUTPケーブルともいい、シールドをもたない撚り対線ケーブルのことで、8本の撚り線を束ねたものです。通信線としてよく使うケーブルです。
光ファイバケーブルや、STPケーブルと比較して、拡張性、施工性、柔軟性、コストの面で優れています。
LANケーブルは、伝送性能別にカテゴリーというもので分けられています。1ギガ対応のカテゴリーは5eと6以上です。
カテゴリー3 | 16MHzの性能要件を満足させる配線部材 |
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カテゴリー5 | 100MHzの性能要件を満足させる配線部材 |
カテゴリー6 | 250MHzの性能要件を満足させる配線部材 |
カテゴリー7 | 600MHzの性能要件を満足させる配線部材 |
カテゴリー別に、挿入損失、漏話減衰、反射減衰、伝搬遅延などの値は規格で定められており、また、その他の仕様として、特性インピーダンスが100Ωに統一されています。
呼び込み線や通線ロッドを使い、配管内にLANケーブルを通すのが一番多い工事方法です。
配管以外では、ステップルを用い、カベ等に配線することもあります。屋外用のLANケーブルは非常に高価なため、屋外のLAN配線はお勧めしません。屋内用のLANケーブルを屋外に配線するとすぐに被膜が劣化してしまうので、やめておきましょう。
LANケーブル先端の加工方法は、オルタナティブAとBという2種類の配列があります。
撚り線には、緑/白、緑、オレンジ/白、オレンジ、青/白、青、茶/白、茶と色分けされています。私は、オルタナティブBで加工しますが、電気工事する人によってはオルタナティブAで加工する人もいます。
先端加工をするには、撚り線を囲っている外側の被膜を、専用のストリッパや、カッターナイフ等で10〜20mm剥きます。この時、撚り線にキズが付いたらやり直しです。少しのキズでも伝送性能に影響を与えます。
また、ケーブル先端の撚り戻しの許容は、カテゴリ5で、13mm以下、カテゴリ6で、6mm以下、カテゴリ7で、3mm以下で先端加工をしないといけません。剥きすぎてもいけません。
カベに取り付けるメス型のジャックタイプと、機器に直接挿せるオス型のプラグタイプがあり、プラグは、専用の圧着工具で加工します。ジャックは、剥いた撚り線をジャックに撚り線をはめていくだけなので、比較的容易に加工できます。
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LANケーブルそのものも高いですが、プラグやジャックも高価なため、光回線の工事の時に配線工事をすると非常に高い費用になります。
プラグが800円程、ジャックが2500円、ケーブルが12000円程が目安でしょうか。普通の電気工事で頼むより、光回線の工事員に頼む方が割高になることが多いです。
クロスLANケーブルとは、ケーブルを片方の先端はオルタナティブA、片方をオルタナティブBで加工したLANケーブルの事を言います。パソコン同士をつないだり、光テレビのセットトップボックスとブルーレイデッキをつなぐ時に使います。
パソコンとルータを繋ぐ場合は、ストレートLANケーブル(両端を同じ加工方法で加工されたもの)を使いますので、電器屋さん等でLANケーブルを購入する際は、クロスLANケーブルとストレートLANケーブルを間違えないようにして下さい。
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