光ファイバーケーブルの入線方法

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6つの光ファイバーケーブルを室内に入線する方法

光ファイバーケーブルは室内に入線しないと、光回線を利用できません。どのような形で、室内に入線するのか6つの方法を、工事の経験を元に解説しています。一番多い入線方法は、配管入線です。

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配管とは蛇腹状のホースのようなもので、色はオレンジや黒色が多く、塩ビやプラスチック素材で出来ています。パイプ内の太さは様々ですが、戸建ての家に使われるのは最大で24パイ程度で、もっとも多いのが16パイの配管です。

新築の家なら、呼び込み線という針金や糸があるので、それに光ファイバーケーブルをくくりつけ引っ張れば入線できます。

呼び込み線が場合は、光ファイバーケーブルを直接配管内に押していきます。硬芯という固い針金が光ファイバーケーブルには取り付けられており、コシが強いので、大抵はこの方法で入線できます。

既存の家では、配管内に電話線が入線されているため、電話線と一緒に光ファイバーケーブルも入線することになります。ケーブル同士摩擦で、ケーブルが通りにくいため、シリコンを使った潤滑スプレー等で、摩擦抵抗を減らし入線します。

それでも入線できない場合は、通線ロッドという道具を使います。硬い撚り線素材の通線用のケーブルを配管に通し、通線ロッドに光ファイバーケーブルをくくりつけ引っ張ります。

配管のない家や、配管のない部屋に光回線の機器を設置する時、集合住宅で穴あけが困難な時には、エアコンの穴を利用して光ファイバーケーブルを入線します。

エアコンは室外機が外側に設置されていますが、エアコンの室内機と室外機は、銅管ダクトパイプでつながれます。そのためエアコンの工事の時にカベに60パイ程の穴をあけ、ダクトを入れます。

そのダクトが通っている穴の隙間を利用して光ファイバーケーブルを入線できます。光ファイバーケーブルは、5mmにも満たない細いケーブルであるため、意外と通ります。

エアコン穴を通した後は、室内の壁伝いに光ファイバーケーブルを配線する形になるため、配線が目立つ欠点があります。

屋外のエアコン穴までの配線は、クリートと呼ばれる専用の留め具を使い光ファイバーケーブルを固定します。クリートは、黒くて四角い部材で、光ファイバーケーブルを挟み込むようにしてビスで固定します。

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カベに穴をあけて、光ファイバーケーブルを入線する方法もあります。6mm程度のボールペンくらいの太さの穴をあけて引き込む方法です。

穴をあける位置は、室内の見栄えがよくなるため、カベにもともとあるコンセントプレートの裏側をあけることが多いです。何もないカベに穴をあけて入線することも可能ですが、どうしてもケーブルが目立ってしまいます。

カベの中には、間柱や電気ケーブル等があるため、穴を開けられる位置は限られてきます。私も、経験があるのですが、思いもよらない所に電気ケーブルが通っていて、ドリルに絡まりそうになり、ヒヤッとしたこともあります。

穴あけをする時は、カベの材質も重要なポイントです。古民家では、土壁が使われていることが多いのですが、すぐに崩れるカベのため、どうしても穴の大きさが拡がってしまいます。

穴あけ後は、屋外は防水カバーを取り付けたり、ツバ管という細いパイプを穴に通したりします。当然、防水加工用のコーキング、パテ埋めは必ず行います。必要に応じて、穴あけ箇所に防水用のカバーを付ける光回線業者もあります。

天井裏から、カベの中を光ファイバーケーブルを入線することもあります。2階部分の屋外の軒下には、天井裏に通じる換気口となる小さな穴が石膏ボードに開けられていますが、その換気口を利用して天井裏に光ファイバーケーブルを入線し、天井裏からカベの隙間を落とし込み、2階の部屋に設置することもあります。

家の造りによっては、カベの中の落とし込みができない家も多い為、あまりしない入線方法となっています。

床下には、床下換気口がかならずもうけられており、そこから床下に光ファイバーケーブルを入線し、部屋内に引き込む方法です。

床下収納の所から、床下に入れますが、床下があまりにせまい時もあり、あまり行わない入線方法です。

光ファイバーケーブルの細さを利用して、別のケーブルが入っている既設孔や隙間から入線する方法です。

カベに入った亀裂から光ファイバーケーブルを入線したこともあります。

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