一般的な新築戸建ての光回線の工事内容

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一般的な新築戸建ての光回線の工事はとても簡単!

一般的な新築戸建ては、あらかじめ光回線を導入しやすいように造られているため、とても簡単に工事が出来ます。せっかくの新居にどのような工事をするのか理解しておけば、安心して光回線を申し込めます。


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一般的な新築戸建ての光回線の工事内容の手順

新築の家にどのように、光ファイバーケーブルを留めて、どのように光回線の機器を設置するのか、インターネットと光電話、光テレビを申し込んだ時の工事内容の手順です。

  1. 電柱や電線から、光ファイバーケーブルを架空配線します。
  2. 新築の2階部分に支持金具を取り付けし、光ファイバーケーブルを留めます。
  3. 建築時に用意されている配管に、光ファイバーケーブルを通します。
  4. 情報分電盤やクローゼットの棚上等に、回線終端装置(ONU)を設置します。
  5. テレビ用ONUは、2階の天井裏点検口や、お風呂場のユニットバスの天井裏等に設置します。
  6. 必要に応じて、電話線の配線や、LANケーブルの配線工事をします。
  7. パソコンのインターネット接続設定や、メールアドレスの設定をします。
  8. テレビが映るようにテレビの接続とチャンネル調整をします。
  9. 工事書類の説明や、機器の説明をし、工事完了。

1.電柱や電線から、光ファイバーケーブルを架空配線します

新築の場合は、電柱が建っていても、通信用の電線が通っていない状態の時もあります。この場合は、架空配線が出来ないため工事までに時間がかかることもあります。

2.新築の2階部分に支持金具を取り付けし、光ファイバーケーブルを留めます

光ファイバ−ケーブルを留める金具は、ビス2本をカベに打ちこみ留めるタイプと、ビス4本のタイプが主となります。使用する支持金具は、光回線の会社により異なりますので、お客様側で、金具の形状等の指定はできません。

最近の新築は、サイディングボードという飾り板を外壁に使ってあり、サイディング部分に直接ビスを打ちこみます。支持金具を付ける場所は、電気ケーブルの留っている金具の近くになることがほとんどで、電気ケーブルとの離隔距離が縦側300mm、横側100mmは離さなければいけません。

電気ケーブルの留っている金具に、光ファイバーケーブルを支持することは、離隔が取れる場合のみ可能です。横や縦に長いアングル型の支持金具なら、光ファイバーケーブルを留めることができます。

アングル支持金具

支持金具取り付け後に、よくコーキング(防水処理)をしてほしいと頼まれますが、サイディングボードに打ちこんだビス穴から、水が入り込み腐食していくことは、ゼロではないですがほとんどありません。逆にコーキングをすることで美観が損なうこともあります(処理後は、透明な粘土で支持金具を囲う感じになるため、ベランダのすぐ側に金具を付けていると目に付く等)。

勿論、コーキングは工事員なら必ず持っているので、頼まれた時は快く引き受けます。


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3.建築時に用意されている配管に、光ファイバーケーブルを通します

配管とは、電話線や光ファイバーケーブル等の通信用の線を通すための、塩ビやプラスチック素材でできた蛇腹ホース状のパイプのことです。16パイや20パイ等、パイプの太さがあり、太い配管であれば、何本もケーブルを通せます。

新築の場合は、支持金具を取り付けした2階の付近に、配管の入り口があり、そこから配管がカベの中や天井裏を通り、部屋内に光ファイバーケーブルを引き込める作りになっています。

配管の通り方は、家の間取りやハウスメーカー、電気工事の方の手により、まちまちです。1本の配管の時もあれば、1度天井裏で配管が切れていて、そこから各部屋に配管がある家もあります。

新築の配管は、手のいい電気工事の方なら必ず呼び込み線といい、細い針金や糸等を配管内に通しておいてくれます。光ファイバーケーブルを、呼び込み線にくくりつけ、引っ張れば、配管に簡単に通すことができます。

ただ、配管があまりにも長い場合は、スムーズに光ファイバーケーブルが通らないこともあります。20畳程度の4LDK程度の間取りなら、20mもあれば支持金具のところから、部屋内まで十分に届きますが、吹き抜けなどで、配管が曲がりくねって通してある場合等は、30mでも足りないこともあります。

光ファイバーケーブルを配管入線する時は、いかに電気工事の方がきれいに配管を作っておいてくれているかが全てです。カベの中の配管を後から、光回線の工事員がやり直すことはできません。

4.情報分電盤やクローゼットの棚上等に、回線終端装置(ONU)を設置します

情報分電盤とは、光回線の機器類をまとめて収納できるボックスのことで、テレビの配線設備も一緒になっているタイプが多いです。2階ウォークインクローゼットのカベ等、あまり目に付かない所に付いていることが多いです。

情報分電盤を付けずに、クローゼットの棚上に機器を並べて設置するパターンもあります。直接LDK等、電話機を置く側に機器を設置することもあります。

個人的な意見としては、光回線の機器はどうしても配線がごちゃごちゃするので、情報分電盤や棚上等、目に付かない所に設置するのがベストだと思います。

5.テレビ用ONUは、2階の天井裏点検口や、お風呂場のユニットバスの天井裏等に設置します

アンテナの代わりとなるテレビ用ONUの設置は、基本的に分配器の側に設置することが多いです。

新築の場合、分配器は、2階のクローゼットの天井に点検口という四角い切り欠きがあり、その天井裏にあるか、お風呂場の浴槽側の天井のフタを開けた所にあることが多いです。

点検口やお風呂場の天井裏に分配器があり、かつ配管がそこに通っていればテレビ用ONUをその場所に設置できます。配管が通っていなければ、外側の支持金具を取り付けした付近のカベにビスで固定することになります。

6.必要に応じて、電話線の配線や、LANケーブルの配線工事をします

電話線の配線や、LANケーブルの配線工事は、光回線の会社によっては無償のところもあるようですが、ほとんどは有料工事になります。TELでもLANでも追加費用として1万円以上はかかります。

新築の場合は、建てたハウスメーカーや電気工事の方に頼んでおけば、前もって配線してもらえるので、電話機の設置する場所や、パソコンをどこで使うか等は、家を建てる時によく考えておくことが大事です。

TELもLANも基本的に、配管を通して配線するため、配管のない部屋への配線工事はできないので注意して下さい。

7.パソコンのインターネット接続設定や、メールアドレスの設定をします

光回線業者により、パソコンのインターネット接続設定や、メールアドレスの設定も工事員ができる業者もあります。設定は20分程で完了します。

しかし工事員は、ある程度のパソコンの知識はありますが、専門分野ではないため、うまく設定が完了できないこともあります。そんな時は、パソコン設定のサポートダイヤルや訪問サポートで対応するか、お客様自身で設定してもらうことになります。

8.テレビが映るようにテレビの接続とチャンネル調整をします

テレビの工事がある場合は、テレビのチャンネル調整も工事の範囲になります。光テレビの信号と、一般的な地上デジタル放送の信号と種類が異なるので、チャンネル調整をしないと全てのチャンネルが映らないこともあります。

チャンネル調整といっても、最近のテレビはメニューから、自動でチャンネル設定ができるので、誰でも出来る内容です。また、BSの放送はチャンネル調整をする必要はなく、つなげば勝手に映ります。まれに、古い型のパナソニックやシャープのテレビは手動でBSのチャンネルを登録しなければいけない時もあります。

9.工事書類の説明や、機器の説明をし、工事完了

書類の受け渡しや、機器の配線等を説明し、工事は完了します。家電量販店で光回線を申し込んだときは、ポイントの加算に工事の証明書が必要になります。必ず、証明書がどれなのか確認して下さい。

パソコンの設定に使う認証ID等も受け渡ししますので、失くさず保管しましょう。

一般的な新築戸建ての光回線の工事時間

インターネットと光電話だけの工事なら1時間程度で終わります。テレビの工事も合わせると1.5時間〜2時間程度が目安です。

新築の場合は、配管が通らないというトラブルは、まずあり得ないですし、光回線を導入できるように各ハウスメーカーが、家を建てているので、工事員としては工事時間が読めるのでスケジュールがたてやすいです。

大手ハウスメーカーなら、問題はないのですが、建築士が建てたデザインを重視した新築となると、配管の経路が変則だったり、デザイン重視のため、配管の曲がりがかなりきつくなり、光ファイバーケーブルを通しにくい等、非常にやりにくい時もあります。

特に光回線に無頓着な建築士の方もたまにおられで、光テレビ=アンテナケーブルではなく、LANケーブルでテレビを見ると思い込んでいた建築士の方もおられました。実際の工事の時にアンテナケーブルがないことが判明し、建築した所の電気工事の方に配線をやり直ししてもらったこともあります。完全に出来上がってしまった後だったので、かなり大変な電気工事になったのではないかと思います。


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